電気自動車(EV)と溶融塩タイプの原子炉

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マーケ屋の私は、電気自動車(EV)とエネルギー政策ことに「原発0政策」の矛盾が気になります。小池百合子東京都知事が「希望の党」を立ち上げ、小泉元首相と話をし「原発0政策」を公約にしているようですが、日本の基幹産業の自動車業界のここ数ヶ月の動きに対してどう対応するのでしょう。自動車のEV化は世界規模で急速に進展します。その時のエネルギー政策として原発0で大丈夫だと言えるのでしょうか。溶融塩タイプの原子炉による発電が欧州や中国で進むようですが・・・・。

日産リーフ のリチウムイオンバッテリーの60kWh化し480km走れるようにするようですね。
0~80%までの充電に30分程度要し、1時間で充電できるようです。過去の実績から電気自動車の充電効率は85%ぐらいでしょう。60kWhの車の充電に約70kWhの電力が必要で、専用の高速充電器で1時間で充電できる、こんなスペックでしょう。

平成29年6月の日本の車登録台数は、約7,600万台。
自家用乗用車61,281,613台、事業用乗用車233,861台、自家用貨物13,136,276台、事業用貨物1,348,074台。
年間走行距離は、自家用乗用車10,575km、事業用乗用車63,113km、自家用貨物51,659km、事業用貨物106,398km。
車の種類によって走行距離が違うので加重平均すると、年間平均走行距離は約20,000km。
年間平均走行距離2万kmの電気車が1回充電での走行距離が480kmだとすると、年間42回・42時間の充電をすることになります。
実際車の充電する時間帯が集中する時間帯があると思いますが、単純計算で日本の平成28年度の発電量と全ての車が電気自動車になったときの必要な電気量をkWhで比較して見ます。

7,600台の自動車が登録×年42回充電×約70kWh=全ての車がEVにした時の電気量は2,234億kHw必要で、日本の平成28年度の年間発電量は9,079億kHwです。
平成28年度の発電量の約25%分の電気が電気自動車には必要になります。

過去のデータですが原発54基で合計出力は4,885万KWありました。
震災前の2009年度では、原発の設備利用率(稼働率)は約65%でした。
この原発54基の発電電力量合計は、4,885万KW×24(時間)×365(日)×65%=2,782億kWhとなります。原発1基あたり52億kWhぐらいになります。

トラックやバスも乗用車と同じ充電約70kWhの電力量で計算していますので、粗いものです。
それに充電する時間帯が集中することも十分に考えられます。
日本も2040年ごろに電気自動車しか販売できないようにするならば、現在年間新車販売台数約500万台の電気自動車が販売され、電気自動車の新車販売に必要な電気量は147億KWhになります、原発約3基必要になります。
平成28年の新エネルギーの発電量が137億kWhです、これが丸々年間の新車販売に必要になります。(平成28年の原発の発電量は稼働しているものがほとんどなく173億KWhでした。)
2050年ごろ500万台×10年=5,000万台の電気自動車が走っていることが想定されます。1,500億KWhの電力が必要になります。
新エネルギーの発電量を今の10倍にすればまかなえます。可能でしょうか?70kWhを1時間で充電するソーラーはどのくらいの大きさでしょう、一般住宅用で4kwでもかなり大きいですよね。
平成28年火力発電は7,947億KWhありますが、天然ガスや石炭の火力発電を増やすことでまかなえるでしょうか?
世界各地で需要が高まり火力発電のエネルギー確保は難しくなるでしょう。

原発も使用済み燃料棒があふれかえっています、もう発電しても置く場所もありません。水素自動車という道もありますが、世界の自動車産業の流れがどうなるか・そちらに日本がリードできるか。トヨタもEV化をしますからね~。自動車のEV化とエネルギー政策は日本だけの問題じゃなく、世界で起きる。

世界のEVへの流れは、濃縮ウラン燃料棒を使わない溶融塩タイプの原子炉を普及させるなど新しい動きが底流にあるのかも知れませんね。大規模な溶融塩タイプの原子炉ではなくコンパクトな溶融塩タイプの原子炉もあるようですし。ITだけじゃなくエネルギー技術も想像を超えるスピードで進展して行ってます。

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